取り組み 新潟清酒学校

いわゆる杜氏などの酒造技能者の後継不足を先取りして、1984年に新潟県酒造組合がつくった教育機関です。

酒造技術の中堅技能者を養成します。蔵元から推薦派遣されたものだけが入校を許され、働きながら年間約百時間、三年間で卒業です。毎年20名前後の卒業生を送り出し、500名を超す卒業生のなかには、すでに杜氏の仕事をしている者が40名近くおり、卒業後の研修活動も活発です。講師は、約50名。新潟県醸造試験場の研究員や、県内で第一線にたっている経営者、酒造技術者及び技能者ばかりです。

このような清酒学校が継続しておかれているのは、世界中で新潟県だけです。

学校概要

校章
創立 1984年
卒業生 545名(2021/6現在)
授業時数 年間約100時間
定員 各学年約20~12名
修業年限講座数 3年 8学科 46項目

入学要項

応募資格

原則として次の条件を満たす者とする。

イ.新潟県内の酒造企業に雇用されており、企業主が適任者として認めた者。
ロ.学校の定める授業計画の日程に従い授業に出席できる者。
ハ.高等学校卒業程度以上の学力がある者。
ニ.オンライン授業の実施に際し、受講できる者。
ホ.入学年の7月1日現在において20才以上の者。
へ.勤務経歴(酒造)が、最低限2ヶ年程度ある者。

※注() 現在、従事している職種は問わないので、酒造企業に通年雇用されておれば、必ずしも製造の仕事に従事していることを要しない。

入学定員

定員は、毎年度20名とする。
年度の終了時において、進級試験を実施して、進級可否を決定し、修了証を交付する。
第3年度卒業時において、卒業試験を実施して、合格者に卒業証書を授与する。

入学適任者の推薦 各企業が新潟県清酒学校長(県酒造組合内)に推薦書を提出する。
入学許可の通知 選考に合格した者については、推薦企業に通知する。入学式は、酒造年度開始にあたる7月に挙行する。
就学期間 3年修業とし、1年間におおむね20日間、各月2~3日間程度の通学とする。
授業及び教室

イ.研修生は原則通学とし、授業は9:30から15:30であり、昼休みは12:00から13:00までとする。
ロ. 感染症の流行等、通学による授業が困難であると判断される場合、通信機器を使用したオンラインによる授業とする。
ハ. 教室は、新潟県酒造会館、新潟県醸造試験場を借り上げ会場とし、教育課程表に掲記する。
ニ. 授業は、学年ごとに別室とする。

学科、講師、教育課程

新潟清酒学校の学科は次の通り。

  1. 基礎科学及び醸造学の知識
  2. 清酒製造知識及び技術
  3. 法規、法令関係
  4. 業界の現状
  5. 清酒の知識
  6. 監督者に必要な基礎知識
  7. 一般常識
  8. その他必要な事項

講師は、醸造試験場の各先生、経営者・酒造技術者及び技能者と部外専門講師とする。

お問い合わせ先

新潟清酒学校
新潟市中央区東中通2番町292-2 新潟県酒造組合内
TEL:025-229-1218